日中関係の活断層——国際経済と大衆心理の闇



 今年は30℃以上の酷暑が続いたが、その原因は海水温の上昇であったとされている。

 原発処理水は従来温排水として海洋放出されていたものであったが、トリチウムは海洋汚染だけでなく、海水温の上昇とも関係がある可能性が大きい。トリチウムの混じった処理水は、世界各国で排出されているので、例え海洋汚染が発生しなくても、地球温暖化を進めていることになってしまう。

 処理水の環境への影響は、海洋汚染や食の安全だけでなく、より総合的観点からトリチウムの海について検討しなければならないのである。現在、原油は有り余るほどの埋蔵量があるとされており、代替可能エネルギーへの移行が進んでいるが、それと同時に、二十世紀のような資源を巡る国家同士の対立も減少することになる可能性があるのだから、エネルギーを巡る環境対策への関心は今後も重要である。

 原発処理水を巡って、日本や中国での議論は、食の安全に関連して行われているが、小麦価格や銅価格の急騰のようなもので、原油と異なり、日本と中国の間で国家同士の対立を扇動するために利用されてしまっている。

 大衆は無知蒙昧であり大衆に接するには指導力が求められる。トリチウムが全く人体に無害な従来から自然環境に賦存している物質であるという正しい科学的知識に基づけば、トリチウムに関する議論は、根拠のない社会の闇にある盲目的意志を誘導して大衆の社会心理の無知を利用して操作するための要因として、これまで意識化されることのなかった無意識の抵抗のポイントとなる水に流したトリチウムより恐ろしい情報のエントロピー増大を引き起こす副作用である。(2023.8.27.筆者記)

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